野鳥の子育て応援(ヒナを拾わないで)キャンペーン

ヒナを拾わないで!

春から夏にかけては鳥たちの子育ての季節です。この時期、野外で地面にヒナがいるのを見かけた方から「ヒナを拾ったけれどどうすればいいの?」といった問い合わせが相次ぎます。しかし、その大半が拾う必要のないヒナで、迷子になったものと勘違いして拾ってしまうことがよくあるのです。助けたつもりで安易に家に連れてきてしまうことは、ヒナを誘拐することにもなってしまうのです。

 

どうすればいいの?

巣立ったばかりのヒナは、しばらくの間、親鳥と行動しながら飛び方やエサのとり方を身につけていきます。まだ上手に飛べないヒナが、地面に降りていることがあります。つい、手を差しのべたくなりますが、親鳥が近くにいることがあります。手を出さず、その場を離れてそっと見守ってください。それが野鳥たちへの「子育て応援」につながります。

 

野鳥の子育て応援(ヒナを拾わないで)キャンペーン

この時期、誤って保護され、親鳥と引き離されてしまうヒナが後を絶ちません。そこで、日本野鳥の会では、20年以上に渡り「野鳥の子育て応援(ヒナを拾わないで)キャンペーン」によりヒナを拾わず見守ることについて呼び掛けています。皆さまのご理解、ご協力をお願いいたします。

 

 4~7月には、ヒナについてのお問い合わせが多数寄せられます。その中からよくある質問と答えを一部、ご紹介します。

 

Q ヒナを見つけたときは、どうしたらよいのでしょうか?

近くに親鳥の姿が見えなくても、親鳥は必ずヒナのもとへ戻って世話をします。人がヒナの近くにいると、親鳥は警戒して近づけないので、その場を去る方がよいでしょう。

 

Q ネコやカラスに食べられないでしょうか?

心配でしたら、ヒナを近くの茂みの中に移しましょう。親鳥は姿が見えなくても、ヒナの声で気づくことができます。

 

Q 人がヒナを育てることはできますか?

私たちはヒナに飛び方や、何が自分にとって危険なのか教えられません。自然の中で自立していけるように育てるというのはとても難しいことなのです。 また、野鳥を飼うことは法律で禁止されています。

 

Q ヒナがケガをしている場合はどうすればいいでしょう?

ケガをしていてそのままにしておけないと判断される場合は、栃木県の環境森林事務所へご相談ください。

 

関連サイト