実施内容 結果報告(2024 2023 2020

渡良瀬遊水地ワシタカカウント探鳥会(結果報告 2024/2/4)

渡良瀬遊水地におけるワシタカ類の個体数を調査する探鳥会の結果は、以下の通りです。

 

実施日   2024年2月4日(日)

調査時間  10:00~12:30

天候    晴れ

調査定点数 9か所

参加者数  43名

調査方法

  • 遊水地の主要ワシタカ類であるチュウヒ、ノスリ、トビに関しては、10:00から15分間隔で記録をとり、その時刻に各調査定点で観察できた羽数や状態(飛行、とまり)、位置を調査用紙に記入した。その他の種は、調査時間内で出現ごとに逐一、調査用紙と地図に記入した。
  • 隣接の定点と重複がないよう、調査時はトランシーバーを使って連絡調整し、集計時には地図で位置の確認をした。

調査結果

No. 種名 2024年 2023年 2020年 2019年 2018年 2017年
1 トビ 56 73 32 25 36 18
2 ノスリ 10 13 6 10 14 8
3 チュウヒ 13 6 10 4 5 9
4 ミサゴ 5 3 3 4 6 3
5 オオタカ 2 3 2 1 5 3
6 ハイイロチュウヒ 3 2 3 1 2 2
7 チョウゲンボウ 1 3 1 1 2 1
8 ハイタカ 2 3 2 2 2 0
9 ハヤブサ 3 1 1 2 1 2
10 コチョウゲンボウ 1 0 0 0 0 0
11 オジロワシ 0 1 0 0 0 0
12 ケアシノスリ 0 0 0 0 0 0
確認種数 10種 10種 9種 9種 9種 8種

考察

  • 今回は晴天に恵まれ風も弱く穏やかで、調査に適した天候であった。
  • トビの個体数が最多で、次いでチュウヒの個体数が多かった。
  • 渡良瀬遊水地の特徴は、草原でネズミ類などの小動物を捕食するチュウヒが他の河川敷や農耕地に比べて個体数が多いことであり、今年の調査においても一定数のチュウヒが確認された。
  • チュウヒの個体数が昨年よりも多く記録された。その要因としては、チュウヒが日中利用している遊水池周辺の河川環境が一部改変されたことにより、遊水地を利用する個体が増加した可能性がある。
  • 年によって個体数にある程度のバラつきはあるものの、多くのワシタカ類が安定してこの地を越冬地として利用している状況が確認された。
  • 今回は家族連れなどを含む多くの参加があり、多くの方にこの渡良瀬遊水地の重要性を知っていただける機会になったと考えている。